骨伝導スピーカーで、周囲の音を聞きながら音楽を
Omni スマートヘルメットは、Bluetoothを使いスマートフォンと接続することで、ヘッドセットのように音を聞きながら、マイクで会話することができるという製品です。iOSとAndroidに対応しています。
ヘルメットのスピーカーは、耳を塞いでしまわないために、イヤホンのような形態ではなく、ストラップの耳付近に内蔵されています。
骨を振動させて音を伝える骨伝導スピーカーを採用することで、耳を開放したまま音を聞くことを可能にしました。
ストラップをある程度緩めたとしても、音楽を問題なく聞くことができ、ポッドキャストの内容もよくわかる程の聞こえやすさです。
サイクリング中に音楽やポッドキャストを聞いたり、電話したりしながら、接近する車の音や周囲の人の声にも注意を向けることができるので、安全性を維持したまま、優雅なサイクリングを楽しむことが出来ます。
マイクはヘルメット前方に内蔵されており、走行中でも風によるノイズは発生せず、前方を向いたままで会話が可能です。
ハンドルに設置できるワイヤレスリモコンで遠隔操作可能
音楽の再生や通話に必要な操作を、走行中でも最小限の手の動きで可能にするため、Omniスマートヘルメットにはハンドルにゴムバンドで搭載できるワイヤレスリモコンが付属しています。
リモコンには5つのボタンがあり、描かれているイラストでそれぞれの用途がひと目で分かるようになっています。
ボタンで可能な操作は、音楽の再生および停止、音量調整、トラック操作、LEDライトの切り替え、電話の受話、保留、拒否、走行情報の記録で、ワイヤレスリモコンの使用には、ボタン電池のCR2032が必要です。
LED ライトで夜間運転も安全に
夜間の運転時は、他ドライバーからの視認性を高めるため、洋服に発光シールを貼る人もいますが、Omniスマートヘルメットの後部側面には、LEDライトが搭載されています。
そのため、夜間の走行においても、他のドライバーからよく見え、安全な走行をすることが可能です。
LEDライトは手動での切り替えも可能ですが、搭載されているオート機能を使うことにより、周囲が暗くなった際に自動で点灯し、明るくなった際には自動度消灯されるように設定することが出来ます。
アプリで走行情報の記録も可能
Omniスマートヘルメットには連携するアプリが用意されており、このアプリを使用することで、走行距離、走行ルート、走行時間、消費カロリーを記録することが出来ます。
2018年12月中に、日本語版のリリースも予定しているようです。
万が一の「エマージェンシーアラート」
Omniスマートヘルメットは上述のように、とても安全性に重点が置かれた設計ではありますが、その中でもユニーク且つ一部のライダーにとっては非常に重要な機能が「エマージェンシーアラート」です。
Omniスマートヘルメットが1G以上の衝撃を感知すると、予め登録された連絡先にSMSで緊急連絡を送信することができるという機能です。
また、GPS位置情報を送信することもできます。一人で山道をサイクリングするようなライダーには、万が一の際に心強い保険になるでしょう。
スペックや価格について
Omni スマートヘルメットのカラーはブラック、ホワイト、レッド、ブルーの4色展開です。サイズはLとMがあり、Lは幅55センチ、奥行き59センチ、重量360グラムです。Mは幅59センチ、奥行き63センチ、重量340グラムとなっています。
バッテリーは、フル充電で8時間連続稼働します。
防水性についてはIPX5に準拠しており、雨や汗に対する耐性を有しています。
価格は199.99ドルで発売されています。日本のアマゾンで購入することもき、その場合の価格は22,278円です。日本語の説明書も付属しています。
Omni スマートヘルメットは2018年1月にクラウドファンディングが開始され、強いニーズを背景に、アメリカ、カナダ、南米、欧州、中東、アジア、オーストラリアなどから目標金額の203%の資金調達を集めることに成功しました。2018年5月に発送されはじめ、現在は公式サイトやAmazonでも購入することが出来ます。
Coros について
Coros Wearablesは、ワシントン州に拠点を置き2016年に設立されたスタートアップです。アクティブスポーツとモバイルの連携に主に取り組んでいます。