ニュージーランドの情報機関は、国家安全保障上の懸念から、中国の技術会社Huaweiの5G機器を使用するよう、通信サービスプロバイダー「Spark」から受けた要請を、拒否しました。
そして、政府通信セキュリティ局(GCSB)の事務局長は、計画している5G無線アクセスネットワーク(RAN)でHuawei 5G機器を使用するという提案が実装されれば、 “重大な国家安全保障上のリスクをもたらす”と考えていると「Spark」に通知しました。
この事は、通信傍受能力安全法(TICSA)の下で、「Spark」が5GネットワークでHuawei RAN装置を使用するという提案を実行できないことを意味します。
この決定は、2018年8月のオーストラリアの同様の動きに続くものです。オーストラリアは、2012年には、「Huawei」がブロードバンドネットワークのプロジェクトに入札することを禁止しています。
ちょうど先週、ウォールストリートジャーナルは、米国政府が、中国企業が否定している、スヌーピングや干渉に関するセキュリティの懸念から、同国の企業に「Huawei」技術の使用を避けるよう説得しようとしていると報告しました。
「Huawei」は懸念事項に「積極的に取り組む」ことを約束し、世界のネットワーク事業者と20以上の5G契約を締結したことを強調しています。
ニューヨークタイムズによると、オーストラリアの米国大使館は、次のように述べています。
「米国は、外国政府の規制または過度の影響を受けるサプライヤーと無縁の安全な電気通信ネットワークと、サプライチェーンを支持しています。」
「同盟国や親交国に、こうしたリスクを考慮し、自国のテレコムネットワークやサプライチェーンのセキュリティを確保するため、同様の警戒を徹底するよう、日々忠告しています。」
一方、中国外務省の「Geng Shuang」スポークスマンは、ロイター通信から「深刻な懸念」を表明し、中国とニュージーランドの相互利益のあるビジネス関係を提唱しています。
「ニュージーランド政府は、ニュージーランドで活動する中国企業に公正な競争環境を提供し、相互信頼と協力をさらに深めることを願っている。」と、スポークスマンは、記者会見で話しました。
(画像引用:https://internetofbusiness.com/new-zealand-rejects-huawei-national-security/)