内閣府の調査では、独居老人の数は年々増しており、2015年には約600万人、2035年には1.3倍に増加するといわれています。
そして、2018年現在、孤独死となる方は年間で約3万人もの数に上ります。
“孤独死現状レポート(日本少額短期保険協会)”によると、孤独死した人が、誰かに見つけてもらうまでにかかる日数は3日以内が約40%、平均で17日後とのことで、孤独死の中には、家族がいち早く異常に気づき、治療をしていれば助かる可能性がある例もあります。
そんな中、単身高齢者の孤独死を減らすため、2019年で創業87年になる、京都の老舗仏具屋が立ち上がりました。「独居老人とその家族全員に、私たちが作るとある仏具を通して、毎日安心を届けたい。」というのが彼らの想いであり、IoTと仏具を掛け合わせた商品開発のプロジェクトにつながっています。
その成果として、仏壇仏具の製造販売などを手掛ける作島氏が開発したのが、”みまもりん”という、おりんの下にセンサーを仕込んだ台を置いたもの。おりんを鳴らすだけで、その音または振動を感知し、家族のスマートフォンへと通知する仕組みとなっており、何か難しい操作などをすることなく、高齢者が日常的に行っている「おりんを鳴らし、仏壇に手を合わせる」という動作の中で自然と利用できる、老人にとって優しい製品です。”みまもりん”を利用することで、家族も老人を無理なく温かく見守ることができます。
仏具”みまもりん”は、2019年2月22日まで、「Makuake」にてクラウドファンディングを行っており、2018年11月27日時点で、目標金額30万円の50%を超える支援額を集めています。支援内容は、支援者へ向けた限定の経過レポートやオリジナルグッズ、モニター権などで、価格は3,000円から50,000円までの設定。支援金は、全て”みまもりん”のプロトタイプ製作費に充てられる予定です。
(画像引用:https://www.makuake.com/project/sakushima/)