トークン化への移行は、現在支払いでなされていることの変革の中心にあります。
トークン化は元のカード番号をトークンと呼ばれる代理値に置き換えるプロセスです。
これらのトークン化されたカードの詳細はデジタル化され、関連するデータおよびカードアートと共に、デバイスまたはクラウドに配信されます。
エンドユーザにとっては、それはチェックアウトや他の非接触支払ポイントでの利便性の向上、トークンの有効化と無効化による、より高度な制御とセキュリティの実現を意味します。
「Mastercard」のトークン化プラットフォームであるMDES(Mastercard Digital Enablement Service)を使用すると、発行者と小売業者はトークン化とデジタル化を管理することで、すべてのトランザクションに対してEMVのようなセキュリティをつくりだします。さまざまな接続デバイスから、より安全なデジタル支払いを行うために、カード所有者に選択肢と安心感を与えることができます。
ウェアラブルと支払い
「Mastercard」のVeronika Colucci氏は、彼女の基調講演で次のように語りました。
「MDESは現在33カ国で、ウェアラブルのマスターカードは18カ国で機能しています。
後者の数字は主に「Fitbit」と「Garmin」のフィットネス関連のスマートウォッチを指し、「Apple Watch」、「Samsung Gear」、「GoogleのWear OS」は除いたものです。
ユーザーは、「Fitbit」または「Garmin」のコンパニオンアプリを使用することでカードを追加および管理し、時計を置くたびに入力される永続的な4桁のデバイスピンによって認証が処理されます。
「Mastercard」はまた、MDES対応のリング、ブレスレット、キーフォブ、アナログ時計を市場に出すために、いくつかの企業と協力しています。 これには、「Montblanc」や「Swatch」などの有名時計メーカーが含まれます。
これは、決済業界が目指している、日々利用しているアイテムから、私たちが運転する車両まで、ほぼ全てのものについて、何かを支払う際に、そのプロセスが摩擦なく、目立たずに行うことができる環境の構築の兆しなのです。」
(画像引用:https://internetofbusiness.com/mastercard-wearables-payments-revolution/)