Googleはモバイル仮想現実プラットフォームDaydreamと、高度なコンピューターを搭載したヘッドセットを組み合わせ、よりリアルなVR ヘッドセットの開発を試みています。
開発された新しい実験用モーションコントローラーは自由度が高く、リアルな空間(6DoF)でプレイすることができます。これはPC、センサー、ケーブルをヘッドセットにつなぐ必要がないため、物理的な空間を自由に移動することが可能になります。
プレイヤーの現在の位置や手の位置を把握して追跡することで、仮想現実をより現実世界に近づけることができます。
これは「Lenovo Mirage Soloヘッドセット」と呼ばれ、2018年初めに発売された「DaydreamVRヘッドセット」を改良した製品です。
「Lenovo Mirage Soloはインサイドアウトと呼ばれるセンサーや、外部環境の追跡カメラを搭載し、6Dモーションコントローラーとコンピュータプログラムを組み合わすことでケーブルレスを可能にしたうえで、スタンドアロン(単独動作)化することができた」と同社は述べました。
同社のVR拡張現実部門マネージャであるジョナサン・ハング氏は「高価な外部カメラやセンサーを使用する代わりに、機能性を重視し、コストを削減したことで、より多くの人々に製品を提供できる」とインタビューで語っています。
さらに、同社は「シースルーモード」と呼ばれる現実世界と同調できる機能を搭載したと公表しており、これによってLenovo Mirage SoloはVRの世界だけでなく、リアルな現実世界を遮断することなく、ゲームをプレイすることができます。
同社が開発した「WorldSence」を使用し、インサイドアウト技術を組み合わせたことでVRの世界と現実世界の隔たりをなくそうと試みています。
「Mirage Solo製品を活用できれば、開発者や技術者はデジタルと物理世界を融合し、新しい価値を生み出す」と同氏は説明します。
「例えば、インテリアデザイナーは、椅子、テーブルなどの装飾を、シースルーモードを使用することで実際の空間に追加することが可能になり、部屋の新しいレイアウトを計画できるようになる」と考えています。
これに加え、同氏は「シースルーモードに対応したAndroidアプリがもうすぐ発売され、ウェブサイトにてLenovo Mirage Soloコントローラーを体験できる」と発言しました。製品の実用化を実現できれば、3Dの仮想現実でも、playストアの2Dをリアルに楽しむことができます。