サイズは発売予定の3機種の中で最小
iPhone XSのディスプレイサイズは5.8インチで、6.5インチのiPhone XS Maxや6.1インチの廉価版のiPhone XRよりも小さいサイズです。
2017年に販売を開始したiPhone Xと同じサイズに仕上がっています。とはいえ、iPhoneのディスプレイサイズは年々大型化し、販売終了となった4インチのiPhone SEと比較すると、やや大きいといったところでしょうか。
ディスプレイにはテレビにも使用される有機ELを、iPhone Xに引き続きiPhone XSでも採用。 液晶ディスプレイと比べて高価なものの、明るいといった特徴もあり、動きの激しい動画や高速のスクロールでも、はっきりと文字や動きを見ることができます。
指紋認証「Touch ID」を搭載する機種はなくなり、顔認証による「Face ID」でロックを解除できます。
SIMの対応は各国モデルにより異なり、海外モデルでは2枚のSIMカードで、同時に2回線を待ち受け可能な「DSDS(デュアルSIM・デュアルスタンバイ)」に対応。SIMを挿入するのではなく、eSIMによる書き込み方式でデュアルSIM化を可能にします。
一方、中国市場向けには、2枚のSIMを指して使用できる仕様になっています。9月25日現在、デュアルSIMに対応した国内キャリアの名前が載っていませんが、SoftBankは対応予定と発表しています。
日本で販売されるiPhone XSのSIMカードの対応が気になるところですが、nano-SIMカードを1枚差し込み、残りはeSIMによる書き込み方式でデュアルSIMを実現します。既存のmicro-SIMカードには対応しませんので、注意が必要です。
カメラ機能の性能も従来機よりアップ
iPhone陣営に対抗するAndroid OS搭載のスマホでも、カメラの性能の向上は著しいです。Instagramを使用する方にとっても、カメラの性能は気になるところでしょう。
iPhone XSでは、カメラの機能が大幅に向上しました。背面カメラはiPhone Xと同じ1,200万画素で、広角と望遠レンズによるデュアルレンズカメラを搭載、新型のイメージセンサーを採用しました。
これにより、広角側のカメラのイメージセンサーは、従来よりも32%大型化し、表現力の高い写真を撮影できます。
また、CPUが従来機のA11 Bionicから、iPhone XSではA12 Bionicに変更。「ニューラルエンジン」と呼ばれる機械学習に特化したコアにより、写真撮影時の画像処理等で威力を発揮します。
このほかにも、HDRを強化し、太陽光と暗部を同時に撮影可能で、逆光でも白飛びしにくい仕様になっています。
ポートレードモードの精度が向上したことにより、背景のボケ味を調節できる被写体深度コントロールに対応しました。そのため、撮影後にも自由にボケ具合が調整できるという、インスタグラマーにとっても嬉しい機能が満載です。
予備電力機能つきエクスプレスカードに対応
iPhone 7以降の機種では、Apple PayにSuica(エクスプレスカード)を登録するだけで、決済可能な機能を搭載しました。
iPhone XSからの新機能として、バッテリーがなくなった状態でも一定期間、エクスプレスカードによる決済可能な機能が追加されています。
これにより、たとえバッテリーがなくなってもSuicaなどを使用できます。ただし、クレジットカードの電子マネーには対応していませんので注意が必要です。
バッテリーは従来比で最大30分長いバッテリー駆動時間であることがAppleのサイトに記載されています。CPUの性能アップにより、iPhone XSの省電力性能が向上しました。
防水防塵機能についても、IP68に認定されています。IP68は日本工業規格によって定められた防水防塵の程度を示す等級の1つで、水深2メートルで30分、黄砂などにも耐えられることを証明しています。
気になるラインナップと価格は
iPhone XRより約1ヶ月先立ち、iPhone XSとiPhone XS Maxが2018年9月4日から予約開始になりました。スマホからも予約可能ですが、SoftBank、au、docomoといったキャリアの公式オンラインショップからも予約できます。
記憶容量は64GB、256GB、512GBの3種類、色はブラック、シルバー、ゴールドの3種類が用意されます。価格は、64GBが112,800円、256GBが129,800円、512GBが152,800円になります。