・所有者の到着時に自動的に扉を開けてくれるスマートホーム。
・ガレージを巨大な郵便受け代わりにし、通販で購入した商品の配達先にする。
・リアルタイム分析と3Dプリンティング技術でカスタムメイドの靴を数時間で手に入れる。
・センサーとコントロールパネルを完備したハイテク消防車。
・養魚場の水質管理を行うスマート・プラットフォーム。
・クラウドへのデータ送信を早く、簡単にする新しいプログラム。
これらは2018年10月16日から3日間行われるフィラ・デ・バルセロナ主催の"IoTソリューション世界学会"イベントで紹介されるテクノロジーの10のうちの5つです。
最初にご紹介するのは、"Marantec"とGuh"によって開発された、様々な状況に応じて合理的な働きをする"スマートドア"です。
スマートドアはセンサーで温度と湿度を測り、必要に応じて自動で換気を行います。また、ドアに何らかの故障が起きたとき、具体的なエラー内容を感知し、修理者に伝えてくれるので、修理がスムーズに進みます。
次に、デンマークのシューズブランド"ECCO"と3Dエクスペリエンス企業"Dassault Systems"が提携し開発した、3Dプリンターと3Dスキャナーでカスタムシューズを作る"3Dプリントシューズ"です。
生体力学データと付加製造技術(産業用3Dプリンティング装置)を組み合わせて、カスタマイズされたスニーカーを店内で作成します。
センサーを着用して30秒で、3Dスキャナーが、自分にぴったりフィットする、スニーカーの心臓部とも呼べるミッドソール部分を作成します。そして、たった数時間で自分だけのオリジナルミッドソールを装備したスニーカーが出来上がります。
3つ目は、"Emergency One"と"Vodafone"が提携して開発した"スマートファイアートラック(消防車)"です。こちらは、コントロールパネルで一連の作業を自動化出来る機能を搭載しています。
消防車に搭載されている用具、機器にはRFIDタグが付いており、センサーが感知する事で全ての機器が確実に揃っている事を確かめられます。
ウォーターセンサーはタンク内の水量を測り、火災ごとにどれだけの水を使って鎮火したかが分かります。これらのセンサーによって集められたデータは、後に誰が消火活動に参加したか、鎮火にどの位の時間を要したかを確かめるのに役立ちます。
4つ目は、スペインの会社"Libelium"が開発した"スマートウォーターシステム"です。"Libelium"は、カスピ海岸にある"ASMエンジニアリング社"の養魚場のために、この技術を開発しました。
浮標にセンサーを取り付け、養魚場の水質を測定するシステムです。このシステムにより、養魚場の生産性を向上させ、魚の死亡率を下げて、コスト削減に成功しました。
最後は"Mocana"、"Intel"、"ARM"が開発したIoTデバイスへの新しいプログラムです。このプログラムによって、IoTデバイスからのクラウドシステムへのデータ送信を往来より早く、簡単に行う事が出来ます。
今回のイベントでは、IoTとAI(人工知能)、IoTとブロックチェーンがどのように融合出来るかのデモンストレーションも行います。今回のイベントでは、世界中から約300の出展者、メーカーが集まります。
(画像引用:https://www.iotsworldcongress.com/iot-solutions-world-congress-announces-the-first-five-testbeds-to-be-showcased-at-its-2018-edition/)