IDC、Canalys、Strategy Analyticsなどの主要市場調査会社のデータによると、2018年第2四半期の世界スマートフォン出荷台数において、HuaweiがAppleを追い越し、出荷台数第2位となりました。
Huaweiは今四半期に約5,400万台のスマートフォンを出荷しました。一方、Appleは約4,130万台で、市場トップのSamsungは約7,300万台となっています。IDCのプレスリリースによると「Huaweiが出荷台数第2位となったことで、Appleは2010年第2四半期以降初めて市場シェア1位または2位を逃した」とのことです。
IDCのレポートによると、同期間の市場シェアは、Samsungが20.9%、Huaweiが新記録となる15.8%、Appleが12.1%、Xiaomiが9.3%、Oppoが8.6%でした。ただし、Appleは9月にiPhoneの新モデルを3種リリース予定と伝えられているため、Huaweiの第2位の座が短命になる可能性も否定できません。
それでも、Huaweiの出荷台数は前年比で41%増加しており、中でもHonorブランドが大きく人気を集めています。IDCは、HuaweiのHonorブランドこそが「Huaweiの国際シェア成長の鍵となる」としており、Canalysによると、Huaweiが今四半期に伸ばした1,600台の出荷のうち、3分の2がHonorブランドによるものです。
Huaweiの今四半期は、ミドルレンジ機種だけでなくハイエンド機も好調でした。中でもP20とP20 Proが四半期を通して売上をけん引してきました。ただし、懸案事項がないわけではありません。
中国国内では27%の市場シェアを誇り、トップを走っているHuaweiですが、米国市場では停滞しています。中国政府へ情報を送信しているのではないかという米当局の懸念が、同社の米国での事業拡大と大手通信事業者との連携を阻んでいます。しかし、米国以外での好調がその損失を埋めて余りある数字を叩き出しています。
また、世界シェアトップのSamsungは7,300万台を出荷し、その座を維持しています。しかし今週、同社は主力製品であるGalaxy S9の売れ行きが「ソフト」であると言及したこともあり、次の四半期で見られるその影響が気になるところです。
Samsungは8月9日に新作として、Galaxy Note 9を発表すると見られていますが、需要を活性化させるには、数年前から伝えられている折りたたみ式スマートフォンのような派手なインパクトが必要かもしれません。