Facebookが26日、4年前から行っている次世代インターネット供給プロジェクト「Aquila」プロジェクトの目玉となる、インターネット回線を供給するソーラードローンの自社製造を断念したことがわかりました。
このニュースはFacebookのエンジニアリング担当ディレクター、ヤエル・マグワイア氏のブログから判明しました。
当初、Aquilaプロジェクトはソーラードローンを用いた大規模な成層圏インターネットプロジェクトでした。長期間飛行し続けるソーラードローンが、世界中の遠隔地にLTEサービスを供給することを目指しプロジェクトは進められていました。
Aquilaプロジェクトは、Internet.orgやその他のプロジェクトと並んで、発展途上国や遠隔地のインターネット環境整備への代表的取り組みの一つでした。
Aquilaプロジェクトでは、プロトタイプのドローンを用いて2度、大規模な試験飛行を実施しています。2016年の試験飛行では、ドローンを運ぶためのロケットの爆発によりドローンが破壊されたこともありました。
Facebookは現在、これらの高高度のインターネット配信システムに協力するパートナー企業を探しているようです。
マグワイア氏はブログにおいて、Facebookは今後同事業に投資する形で参加していくこと、それに伴いAquillaプロジェクトの拠点であった英国ブリッジウォーターの施設が閉鎖されることを発表しました。
Facebookは2017年11月、航空機に高速インターネットを組み込むことのできるプラットフォームであるHAPSシステムを改良するために、として知られているもののより良いバージョンを開発するためにエアバスと協力していると発表しており、空からインターネットを供給する計画は今後も続いていく模様です。
マグワイア氏によると、同社はまた、米国および国際的な多数の航空諮問委員会およびルール作成委員会に積極的に参加しているとのことです。