基本を押さえた充実スペック
Canary Viewのスペックを見ると、基本を押さえた堅実なものになっています。
All-in-Oneにはあったサイレンや気候モニター機能は削っていますが、FHD1080p解像度の撮影、147度の視野、モーション検知、夜間撮影、オプションになりますが双方向オーディオと、セキュリティカメラに求められる機能を網羅しています。
また、 AlexaとGoogleアシスタントにも対応しており、様々な機器と連携したスマートホームの一部となることで、さらに魅力的なデバイスとなっています。
Canary Viewのデザインを見ていくと、ほぼCanary All-in-Oneと同じデザインであることが分かります。長さ2mのMicro USB電源ケーブルが付属しているため、設置位置に関しても十分な柔軟性が得られます。
オプションで有料会員になることで(毎月10ドルまたは毎年99ドル)、カメラにさまざまな機能拡張を追加可能です。
ホームモニタリングとモーション検出は標準で利用可能ですが、会員登録することで、30日間のビデオ保存、双方向オーディオ、PCへのライブストリーミング機能が追加されます。保証期間も1年から2年に延長されるので安心です。
また、デバイスを購入する際、2年間契約すれば、無料でカメラ本体を入手できます。これは携帯電話のビジネスモデルを参考にしたもので、スマートホーム製品にも適したものであると考えられます。
スムーズな操作性が魅力だが、通知周りに弱点アリ
全体として、Canary Viewのパフォーマンスにはいいところと悪いところが混在しています。初期設定中、Android向けのCanaryアプリはアカウント設定中に数回クラッシュするなど、思ったより不安定でした。
しかし、一度カメラとスマートフォンをペア設定すれば、あとはスムーズに設定を続けられました。ファームウェアのアップデートも自動的にインストールされるため、アップデートのタイミングを心配する必要はありません。
設定が完了すれば、Canary Viewの操作はとても簡単です。アプリのボタンから在宅モード、外出モード、ナイトモードを選択して、モーション検出やアラート機能を切り替えます。
また、ジオフェンシング機能を使用して制御することもできます。この機能を使用すると、設定した区域内を出入りすることで自動的にモードを切り替えることができます。
画質は素晴らしい品質です。特に、昼間の撮影に関しては全く不満がありません。競合他社のカメラで、しばしば生じる汚れやブロック感がなく、かなりシャープです。
カメラの土台に埋め込まれたリングライトは、暗い部屋での動画撮影に役立ち、内蔵の赤外線も、高品質な映像に役立っています。
一般的にライブストリーミングでは、映像がスマートフォンに表示されるまで約1秒かかっていますが、Canary Viewでは5〜6秒かかります。PCへのストリーミングの場合は、それが15秒へ拡大されます。Canaryによると、このタイムラグは今後のアップデートで改善されていく模様です。
なお、これらのタイムラグは、通知においても存在します。外出モードでモーションが検出されたとき、通知がスマートフォンに届くまでに2分ほどかかることがありました。競合他社が数秒で通知を送信できることを考えると、これはマイナスポイントとなりえます。
スマートホーム連携機能も搭載