ボルボは5月8日に開催されたGoogle I / Oで2年連続の発表を行い、史上初のAndroid搭載車の発売へ着々と近づいています。 今年の違いは、試作品が公開されたことです。
公開されたのは、Android Pをベースに構築されたスマートカーシステムSensusのニューバージョンを搭載したスマートカー「XC40」でした。
新しいUIで特徴的なのは4つのメニューバーで、スワイプすることでより詳細なコントロールにアクセス可能です。ハンドルにはGoogleアシスタントのボタンが組み込まれており、このボタンから音声経由で、音楽を再生したり、検索を実行したり、ルートを検索したり、エアコンの温度を調整したりすることができます。
イメージとしては、Androidタブレットが車内に埋め込まれているような外観となっています。スマートフォンのように上からドラッグして通知を見ることもできます。
システムの最新版には、Deezer、Pocketcasts、Telegramなどの承認アプリをインストールするためのGoogle Playが追加されました。安全上の問題から、YouTubeなどの動画アプリは除外されています。
アプリでは、Googleアカウントを利用して、個人に最適化された情報を得ることが可能です。例えばGoogleマップでは、自宅や職場などお気に入りの場所を登録可能です。
ログインしていない場合は、Google Playからアプリを追加ダウンロードすることができません。
また、ボルボによると、メンテナンスが必要な時期を自動で認識し、予定を提案する機能も搭載される予定です。予定を承認した場合、同じくGoogle I/O 2018で発表されたGoogleアシスタントの新機能Google DuplexによってAIによる電話予約が行われます。
今回公開されたのはプロトタイプで、一般消費者向けの最終版は、2019年末までにリリースされるボルボの2020年モデルで採用される予定です。そのため、製品版ではプロトタイプと仕様が変わってくる可能性があります。
Androidを組み込んだ自動車はボルボのこのモデルが初となる予定で、今後のスマートカーの命運を握るカギとなる存在と言えます。今後どのような機能が追加されていくか、要注目です。