中国のスマートフォンメーカーXiaomiが香港のコングロマリットCKハチソンと契約し、ハチソン子会社の通信事業者Threeを通じて欧州スマートフォン市場への進出を本格化させると報じられています。
この契約により、Xiaomi製品はオーストリア、デンマーク、アイルランド、イタリア、スウェーデン、英国のThreeストアをはじめ、Watson's Fortress、Superdrug、Kruidvatなどの小売店で販売されます。
また、このニュースと同時に、Xiaomiが香港証券取引所へ株式公開を申請し、約100億ドルを調達する予定であることもわかりました。これは中国企業としては2014年にアリババグループがニューヨーク証券取引所に上場して以来の規模の上場となります。
Xiaomiは、上場で得る資金の約30%を欧州やアジアでの新規市場開拓にあてると表明しています。今後、日本も含めたさらなる海外展開が実現するかもしれません。
Xiaomiは2017年に欧州へ初進出し、Amazon.esでの販売の他、スペインに実店舗Mi Storeも展開しています。
Xiaomi幹部の王翔氏は「Xiaomiはすでにスペイン、英国、ドイツ、イタリアで多くの顧客を抱えている。その中でまずはスペインを最初に成功させたい。そして欧州全域、さらには他の地域にも進出していきたい」と話しています。
このところ低迷している中国スマートフォン市場において、Xiaomiは売り上げを伸ばしている数少ない企業の一つです。また、中国市場だけでなく、インド市場においても大きな存在感を示しており、インドではスマートフォンの売り上げシェア1位となっています。
現在、同じ中国大手スマートフォンメーカーのHuaweiは日本国内のSIMフリースマートフォン市場で大きなシェアを獲得しており、これに続きXiaomiが今後日本国内の市場へ本格進出することも十分考えられます。