米Amazonで音声アシスタントAlexaの開発チームを立ち上げ、Amazon Echoシリーズなどスマートホーム製品の開発指揮を執っていたチャーリー・キンデル氏は4月30日、4月27日付けでAmazonを退職したことを明らかにしました。
キンデル氏はMicrosoft社で約20年勤務した後、2013年にAmazonへ入社、Alexaの開発チーム「Alexa Smart Home」を立ち上げ、Amazonのスマートホーム事業に貢献してきました。Amazonがスマートホーム市場において常に先手を打ち続けることができたのは、同氏の貢献よる部分が大きかったと見られています。
退職理由としてキンデル氏は「この5年間はあまりに慌ただしすぎた。車でもいじりながら家族とゆっくり過ごす時間が欲しい」と言及しています。休暇を取った後は、Amazonへの復帰を含めた「あらゆる可能性」を検討しているとのことです。Amazonに在籍したまま休暇を取らないことについてキンデル氏は「すべての選択肢に対してフラットな立場で今後を考えたい」としています。
キンデル氏はMicrosoft退職時に「今後は一企業に縛られない生き方をしていく」と心に誓ったようで、先で言及したAmazonへの復帰についても、「現実的な判断」に基づいて適当だと判断したときにのみ起こりうると、あくまでフラットな立場で今後判断するとしています。
いずれにせよ、キンデル氏はしばらく完全な休暇を取るようで、仕事復帰の時期は明確にされていません。スマートホーム市場のキーマンである同氏が今後どのような道を選択するのか、業界の勢力争いにも大きく関わってくるだけに、要注目です。
(画像:https://www.youtube.com/watch?v=ZU9r0miJaBY)