米カーネギーメロン大学の研究チームが4月23日、腕にタッチスクリーンを投影して操作するプロジェクター式スマートウォッチの試作品「LumiWatch」を発表し、YouTubeに動画を公開しました。
LumiWatchは、着用者の腕や手にタッチスクリーンを投影し、皮膚をタップしたりスワイプしたりして操作します。今回の動画では、皮膚に投影されたタッチスクリーンのインターフェースがどのように機能するかを紹介しています。
左にスワイプしてロックを解除すると、アプリが腕に沿って表示されます。LumiWatchは最大40平方センチメートルのスクリーンを投影可能で、研究者によると従来のスマートウォッチの5倍になるとのことです。
LumiWatch本体は、マザーボード、プロジェクター、デプスセンサー、金属製の筐体、バッテリーで構成されています。プロジェクターは赤、青、緑の3つのレーザーを使用し、屋外でも高い視認性を誇ります。
具体的なスペック数値を挙げると、15ルーメンのプロジェクター、Qualcomm製の1.2GHzクアッドコアCPU、768MBのメモリ、4GBの内蔵ストレージ、740mAhのリチウムイオンバッテリーとなります。BluetoothおよびWi-Fi機能も備えています。OSはAndroid 5.1で、連続投影時間は約1時間で、断続的に使用すれば約1日持続するとのことです。
研究チームが発表した論文「LumiWatch:On-Arm Projected Graphics and Touch」によると、「実際に商品として採用するにはまだ障害が残っているが、本研究の役割はプロジェクター式スマートウォッチにおける最初の可能性を示すことである」とのことで、製品化にはまだ時間がかかりそうです。
(画像引用:https://www.youtube.com/watch?v=VJNMrulWJ3k)