スコットランドに本社を置くコンサルティングファームDelta-eeの調査によると、英国では2017年の1年間だけで50万台のスマートサーモスタットが設置され、150万世帯がスマートサーモスタットを所有しているとのことです。
同調査では、高価格と複雑な設置という障壁があるとしつつも、2020年までに年間設置台数が100万台を超える見込みであるとしています。
今後数年間の家庭用IoT製品の年間成長率は30%になると予測されています。同社は、IoT製品によって、より少ない労力でより快適な暮らしが実現すると言及しています。
また、英国最大手のエネルギー企業British Gas社は、70万台のスマートサーモスタットと5万台のボイラー遠隔制御装置を含む約100万台の機器を販売し、業界をリードしています。
Delta-eeのスマートホーム専門家、アーサー・ジョアニック氏は「AmazonやGoogleの大ヒットも手伝って、今やスマートサーモスタットは150万世帯の英国家庭にあると推定できる。これらの組み合わせによって、ユーザーは遠隔制御デバイスの価値をすぐに理解できる」と述べています。
同氏はまた「初期の市場シェアを獲得することは非常に大きい。新しいものが出てきて初めて触れたプラットフォームに慣れると、あまり他へ行こうとはしなくなる。British GasやAmazon、Googleは、これに成功したようだが、First Utilityやその他ボイラー会社などのエネルギー事業者も、そのパイの一部を手に入れようと狙っていることも確かだ」と言及しました。
なお、Delta-eeは2009年以来、英国のスマートホーム市場の調査を行っています。