フランス・パリを拠点とするスタートアップAveineは3月28日、スマートワインエアレーターAveineの事前予約注文受付をクラウドファンディングサイトINDIEGOGOで開始しました。
ワインは空気が含むことによって熟成され、より風味が増します。通常はデキャンタに注いで熟成させることで空気を含ませますが、ワインエアレーターを使用することで時間をかけずにデキャンティングの過程を模倣することが出来ます。
しかし、ワインによって適した熟成時間は異なり、おいしくワインを熟成させることは少々ハードルが高いものです。そこで今回のスマートワインエアレーターAveineの登場となりました。
Aveineでは、空気の混ぜ込み具合を調整することで、数分から24時間の間で設定したデキャンティング時間におけるワインの状態を再現することが出来ます。専用アプリを使用してワインのラベルを読み込むことで、最適な熟成時間の他、ワインに関する情報、ショッピングなども行えます。
1月に開催された世界最大の家電見本市、CES 2018では試飲会が行われ、直接グラスへ注いだワインと、Aveineを通して注いだ同じワインが並んでふるまわれました。実際に試飲した米テック系ニュースサイトThe Vergeの記者によると、直接注いだワインは「とても飲めたものじゃない」代物で、Aveineを通して注がれたワインは「嘘のようにおいしかった」とのことです。
INDIEGOGOでの注文受付は3月28日から開始されましたが、1日経過時点で目標額の3万ドルを上回りました。早く注文すればするほど、安い価格でAveineを入手可能です。
3月30日時点では137ドル(送料別)で注文可能ですが、INDIEGOGOでのキャンペーン終了後は249ドルで一般発売される予定です。発送開始は9月の予定で、11月には大部分が発送される予定です。
これはクラウドファンディングによる予約注文すべてに言えることですが、製品がまだ実際に完成していないため、代金を支払ったにもかかわらず製品を手に出来ないリスクがあることを認識しておく必要があります。
ただAveineは、開発がほぼ完了していることを強調しており、問題が起きるならば、それは資金調達がうまく行かなかった場合だろうとしています。すでに目標金額は達成しているため、一応は安心していいかもしれません。
INDIEGOGOでのサイト記載によると、発送は世界各国へ行われるとのことで、日本でも入手可能な模様です。手軽においしいワインを飲みたい方は、ぜひ試してみるといいかもしれません。
INDIEGOGOキャンペーンページ
https://www.indiegogo.com/projects/aveine-smart-wine-aerator#/