米国のスーパーマーケットチェーン大手、ウォルマートは3月22日、在庫の追跡方法に関するいくつかの特許を申請しました。
1つ目の特許は、店内で使うショッピングカートとスマートフォンを通信するための検出デバイスに関するものです。これによって、商品が店内のどこにあるのかナビゲート可能になる見込みです。
また、ウェアラブル製品を通じて客の行動を把握する特許と、在庫レベルを管理/検出するための特許もあります。
さらに、店舗での買い物を助けるドローンの特許も申請しています。これによって、ドローンを携帯機器(個人のスマートフォンまたは店側が一時的に提供するもの)を介して呼び出し、価格確認や売り場案内のサービスが提供される見込みです。
自律技術に関する特許も2つ申請されています。1つはコンテナ内に置かれた物品を検出する方法に関してで、もう1つは商品を輸送する車両に関するセンサーのシステムで、配送前と後の車両重量、温度などを自動的に収集するための通信インターフェースとなっています。
世界中の企業が日夜様々な特許を申請していますが、実際に運用されるのはそのわずかです。ただし、ドローンがショッピングアシスタントとして店内を飛び回るアイディアは非常に興味深いものです。ウォルマートは、小売業界に急速に進出するAmazonや他の大手小売業者との競争に打ち勝つため、多方面からのアプローチを試みていることは確かです。
自社製の料理キットを販売したり、楽天と提携してKobo向けのデジタルブックカードを販売したりと、精力的な動きを多く見せています。
今回申請された特許のうち、少なくともいくつかは実用化される見通しです。どれが実用化されるにしても、小売業の未来像に大きく関わってくることは間違いなさそうです。