カナダ・トロントを拠点にスマートサーモスタットを扱うEcobeeは7日、Amazonを中心とした投資ファンドAlexa Fundから6200万ドル(約66億円)を調達したと発表しました。
この資金調達はAmazonがドアベルメーカーのRingを10億ドルで買収してからわずか1週間後のことです。また、Googleに再吸収されたNestのサーモスタットをAmazonから「締め出した」件は今回の資金調達と一部関係があるとも報じられています。
Ecobeeのスマートサーモスタットは、Amazon、Apple、IFTTT、Google、Samsungのプラットフォームに対応しています。さらに、AmazonやApple、Best Buy、Home Depot、Lowe'sなどの店舗でデバイスが販売されています。
同社の最新のスマートサーモスタットEcobee 4では、Alexaに対応するだけでなく、Alexaを搭載しており、Amazon Echoのように使用することが可能です。天気やニュースを聞いたり、Uberやピザの注文に使ったりすることもできます。
Ecobeeのスチュアート・ロンバードCEOは「我々の製品はすべて、お客様がお金とエネルギーを節約できることを第一に考えて設計されている。また、スマートホームを、構成が難しいデバイスの集合体から、お客様にとってより親しみやすいものに変えるというビジョンも持っている」と今後の展望を語りました。
ロンバード氏によると、Ecobeeは今回の資金を使ってさまざまなスマートホームカテゴリへの進出を計画しているとのことです。同社の次製品Switch +はスマートライトコントローラで、Alexaも搭載されています。それ以外の今後登場する製品については、言及されませんでした。
また、投資信託会社Energy Impact Partnersによる資金投入も行われています。投資を受けて、現在同社のパートナーLindsay Lugerが、Ecobeeの取締役に就任しています。
(画像引用:https://www.ecobee.com/)