2018年、Googleは同社のAIアシスタント、Googleアシスタントの多言語展開を本格的に推し進めていく見込みです。
年末までに、Androidユーザーの95%をカバーする30言語への対応が予定されています。また、下半期には、言語の自動認識機能も実装される予定です。現在Googleアシスタントで一度に認識できる言語は1つだけですが、これによって設定の切り替えなしに複数言語を認識することが可能になります。
Googleアシスタント2017年2月に本格的展開を開始しましたが、その時の対応言語は英語のみでした。2018年2月現在は英語に加え、日本語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語、ヒンディー語の9言語をサポートしています。
Googleアシスタントの開発責任者であるニック・フォックス氏によれば、同社は30言語で対応を打ち止めするつもりはないとしているが、対応が実現すればアシスタントが「本当にグローバルになった」と言えるほどの進歩であるとのことです。
今後数カ月以内に対応予定の新しい言語には、ロシア語、デンマーク語、オランダ語、インドネシア語、ノルウェー語、スウェーデン語、タイ語などが挙げられます。
言語の自動認識も大きな改善です。以前はアシスタントの言語を変更するにはAndroidの言語設定を完全に変更しなければなりませんでした。自動言語認識は、まず英語、フランス語、ドイツ語の3言語間で実装されますが、今後より多くの言語に拡張されることになっています。
Googleアシスタントが対応言語を30言語に拡大することできれば、多言語展開において後れを取っていたSiriへの対抗策となります。
Siriは現在20言語をサポートしていますが、その約半数は方言です(英語の場合は9つあります)にあります。しかしSiriは、Googleがまだ対応していない主要言語である北京語と広東語に対応しています。
新しい言語機能に加えて、Googleはルアシスタントとデバイスのより深い連携を発表しています。Androidデバイスの主要メーカーと共同する予定で、カメラの起動などがより便利なる見込みです。また、携帯電話キャリアとも連携し、アシスタントから現在のデータ通信使用状況やその他のプランの詳細を確認することも可能になる見込みです。
(画像引用:https://www.theverge.com/)