Googleの子会社で、スマートホーム製品を扱うNest社は2月21日、屋内用セキュリティカメラCamIQ のアップデートをリリースしました。
このアップデートにより、CamIQはGoogleのAI音声アシスタントGoogle Assistantを搭載します。もともとNestは、2017年9月にCam IQへのGoogle Assistant搭載を約束していました。
当初の予定からは遅れたものの、同社は早速アップデートを提供開始しました。屋外用のCamIQのアップデートはまだ先になる模様です。
Google Assistantの更新に加えて、NestはクラウドサービスNest Awareに新たに5日で5ドルのプランを追加します。現在は10ドルで10日のプランと、30ドルで30日のプランが存在しています。
Nest Cam IQのユーザーは、Android、iOSのデバイス、およびGoogle Homeに搭載されているGoogle Assistantと同じバージョンにアクセスできます。
わからないことを聞いたり、カレンダーの予定を作成したり、リマインダーを設定したり、NestサーモスタットやPhilips HueなどNestと互換性のある製品を制御できます。
つまり、今回のアップデートはNest Cam IQを本質的にGoogle Homeに変えてしまいます。これは、スマートホームの中心に音楽を必要としないユーザーには非常に便利です。
しかし、Google AssistantではNest Cam IQ自体を制御することはできません。だから、出発時に録画を開始、帰宅時に停止するようにカメラに指示することはできません。
Nestによれば、その機能の多くはアプリで自動化できますが、将来的には実現される可能性があります。Google Assistantがその端末自身を制御できないのは少々奇妙なことです。
Nestは今月、Googleのハードウェア部門のAI分野を強化するとともに、両社の共同を強めていくため、再びGoogleの傘下となりました。
これには、AmazonやAppleの同種製品群との差別化を図るため、AIに注力していく狙いがあります。3社はAIスマートスピーカー市場で激しいシェア争いを繰り広げています。
Nestが再びGoogleの一部になったことで、サーモスタット、煙探知機、カメラ、セキュリティシステムなどの他製品にも、AIに焦点を当てた大規模なアップデートが期待されています。
(画像:Nest Labs)