オープンソースのWebブラウザ「Firefox」などで知られる非営利団体Mogillaは2月6日(日本時間2月7日)、IoTデバイスを規格に関わらず一括制御するためのプラットフォームとして、超小型コンピューター「Rasberry Pi」用の「Things Gateway」の最新バージョンを公開しました。
昨今、IoT技術の急速な発展により、家庭の機器が次々とネットワークに接続されるようになり、自動化や音声コントロールなどが可能になってきました。しかし、デバイスコントロールする規格が統一されておらず、ユーザーが規格に合わせてデバイスを選択する必要がありました。
今回のThings Gatewayでは、ネットワーク接続されたそれぞれのデバイスにURLが割り当てられます。これを使用することによって、現在Amazon、Google、Apple、サムスン電子らによって乱立しているIoT規格に関わらずデバイスを制御できるようになるとのことです。
Mozillaはインターネットを人類の公共資源ととらえ、すべての人間に開かれたネットワーク環境づくりを基本理念に活動する団体です。FirefoxをはじめとしたMozilla製品はオープンソースで開発されており、Things Gatewayも同様です。
Things Gatewayでは、一つのプラットフォームからIoTデバイスを制御できるだけでなく、家庭内のマップ上でのデバイス管理、条件とそれに伴う結果を設定するスケジューリング、音声コントロールなどが可能になっています。
現在のところ日本語には対応していませんが、少しの英語力と知識さえあれば、思うままのスマートホームづくりがさらに進むでしょう。Things GatewayはMozilla製品の例に漏れずオープンソースで開発されているため、今後もアドオンで様々な機能が追加されていく見込みです。
スマートホームの未来を担う技術の今後に要注目です。