スマートフォン「Miシリーズ」などで知られる中国の総合家電メーカーXiaomiは2月2日、ポータブルARプリンター「XPRINT」を発表しました。
XPRINTアプリを使用して動画を撮影すると、動画の一瞬を切り取った「写真」をプリントできます。印刷した写真をスマートフォンのカメラにかざすと、上記画像のように写真が「動き」、動画を再生することができます。Xiaomiによると、アプリはわずか0.28秒で写真を認識し、秒間120フレームの追尾速度を持つとのことです。
XPRINTは、BluetoothまたはNFC経由でデバイスに接続し、アプリはAndroid 5.0以上またはiOS 9.0以降のデバイスで動作します。本体カラーは白一色で、サイズは133 x 80 x 27mm、重量は268gです。650mAhの内臓バッテリーはモバイルバッテリーで再充電することもできます。
撮影動画の解像度は291 x 294で、54 x 86 mmの写真として印刷されます。本体価格は399元(約7,000円)、写真用紙は20枚パックで39.9元(約700円)です。 プリンター本体には一度に10枚の用紙を挿入可能です。
発売地域の詳細はまだ発表されていませんが、中国国内では2018年3月12日に発売される予定です。
また、写真をアプリ内カメラにかざせば誰でも動画を再生可能なのか、それともアカウントに紐づいているのか、インターネット接続が必要かどうか、動画はクラウドに保存されるのか、写真はXPRINTのみで印刷可能なのか、など数多く明らかになっていない点が存在しますが、今後数週間のうちに、Xiaomiから詳細に発表が行われる予定です。
写真をカメラ内で動画として再生させる技術は、ARの活用法として広く試みられており、日本国内ではカメラのキタムラによる「うごく年賀状」等で実用化されています。
XPRINTが日本国内で展開されるかはまだ不明ですが、「ポータブル動画プリンター」というガジェットコンセプトは非常にキャッチーで、今後大きな話題となる可能性を秘めています。
(画像引用:https://www.gizmochina.com/)