スマートスピーカーをはじめとした音響製品を手掛ける米企業Sonosは2月1日、同社製のスマートスピーカーSonos Oneの豪州及びニュージーランドでのAlexa対応を延期すると発表しました。
今後の具体的な日程は示されていませんが、Sonosの発表によると2018年秋ごろにはSonos OneのAlexa対応が行われる見込みです。
Sonos社は公式声明で「Sonos OneのAlexa体験をより良いものとするため」秋ごろまで準備が必要と述べ、現在ソフトウェアの調整を行っているとのことです。
豪州は英語圏の中でAmazon Echoの展開が遅れており、2018年2月にようやく販売開始したところでした。Sonos Oneに関しても同時期にAlexaへ対応する予定でしたが、今回の延期となりました。
Sonos OneはAlexaおよびGoogleアシスタント双方への対応を予定して、Alexaのみ対応の状態で2017年末に発売されました。しかし、豪州およびニュージーランドでは未対応で、音声アシスタント未搭載の状態が続いており、早期の対応が待ち望まれていました。
Sonos Oneはその音質においては非常に高い評価を得ています。しかし、音声アシスタント付きスマートスピーカーとして売り出されていることから、価格帯もそれを考慮したものとなっています。
現状は音声アシスタント機能なしのWi-Fiスピーカーを、音声アシスタント付きスマートスピーカーの価格で販売していることとなります。
豪州は英語圏であることから、Alexaへの対応においても早期に実現するものと考えられていたため、現地での落胆の声は大きなものでした。
Google Homeに関しては、豪州では2017年7月に発売され、好評を博していました。米国においてAmazon EchoがGoogle Homeに先んじて発売され、圧倒的なシェアを先行奪取した時とは逆の、奇妙なねじれ現象が、現在豪州では発生しています。
不幸なことに、Sonos One自体にGoogle Homeが現在のところ未対応であるため、豪州のSonos Oneの「脱スマート化」という事態になっています。
豪州のユーザーはSonos Oneを秋まで待つことができるのか、それとも先にSonos OneのGoogleアシスタント対応が実現するか、今後の展開に要注目です。