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2024.01.25
2024.02.01

偽警告を出すサポート詐欺に注意!特徴と対策を解説

記事ライター:iedge編集部

サポート詐欺とは

インターネット絡みの詐欺には、さまざまな手口のものがありますが、サポート詐欺もその中の1つです。サポート詐欺では、セキュリティソフトやOSを作っている会社のサポート窓口を装って偽警告を出し、金銭をだまし取ろうとします。
主に、有料のサポート窓口に接続するように促す内容のものが多いです。電話番号を表示し、そこに電話をかけるように促す内容のものもあります。
偽警告の内容に従って、サポート窓口にアクセスしたり電話をかけたりすると、偽のスタッフが対応してきます。そして、有料のサポートということで、料金支払いのためにクレジットカード番号を入力させて悪用されるという具合です。
クレジットカードを持っていないと伝えた場合には、アマゾンギフト券やPOSAカードの番号で支払いを促されるケースもあります。

サポート詐欺による被害が深刻

サポート詐欺による被害は増加傾向にあり、被害が深刻化しています。最近特に多いのはマイクロソフトのサポート窓口を装ったサポート詐欺の被害です。偽警告とともに電話番号が表示され、そこに電話をすると偽の社員が出て送金を促されます。
警告も電話に出る社員は偽物ですが、本物だと信じ込んで騙される人が多いです。消費者庁に相談が寄せられた分だけでも4億5,000万円以上の被害が確認されています。

サポート詐欺でよくある手口

サポート詐欺では、次のような手口で騙そうとしてきます。

ウイルスに感染しているという警告で騙す手口

よくあるのは、パソコンがウイルスに感染しているという内容の偽警告です。主にWebサイトを閲覧中にブラウザに表示されます。「ウイルスが検出されました」や「トロイの木馬が検出されました」のような文言を用いて不安を煽るケースが多いです。
外部サイトへのリンクが設置されており、セキュリティソフトの名称を表示して、リンクをクリックするように誘導します。セキュリティソフトの名称は実在するものが表示されることもあれば、架空のものが表示されることもあります。
そして、リンクをクリックすると、リンク先のサイトで個人情報を入力させたり、お金を支払わせたりするという具合です。

システム上のトラブルを装う警告で騙す手口

システム上のトラブルを装う内容の偽警告もよくあります。マイクロソフトのサポート窓口を装っているサポート詐欺もこのタイプです。
偽警告の文言としては「システムが破損しています」や「ドライバが古くなっています」のようなものが多いです。ウイルス感染の偽警告と同様に、外部サイトへ誘導して個人情報を盗んだり、お金を支払わせたりします。

一見すると安全そうに見えるランディングページを経由する手口

広告を悪用している手口も確認されています。広告をクリックすると、一見すると安全そうに見えるランディングページに飛びます。そして、そのランディングページ内で偽警告を出し、詐欺サイトへ誘導するというものです。
通常、インターネット広告を出稿する際には審査があるため、詐欺サイトに飛ぶような広告は出稿できません。しかし、広告のリンク先のランディングページは一見すると問題ないように見えます。また、IPアドレスやユーザーエージェントで表示内容を変えているケースも多いです。そのため、審査もすり抜けてしまっています。
かなり巧妙な手口であるため、十分な注意が必要です。

遠隔操作アプリで借金させる手口

遠隔操作アプリを使用した手口も確認されており、最初に副業や投資の情報商材を購入させるケースが多いです。この段階で既に詐欺に引っかかっているわけですが、そこからさらに高額なサポート契約を勧めてきます。
そして、お金がないことを理由に断ろうとすると、遠隔操作アプリを入れさせて借金させるというものです。ツールの使い方をサポートするという口実であらかじめ遠隔操作アプリを入れさせておくケースもあります。

偽警告を消す方法

サポート詐欺と思われる偽警告が出てきたら、次のような方法で消せないかどうか試してみましょう。

バツ印やALT+F4

まずは、通常のウインドウを閉じるのと同じ操作で消せないか試してみましょう。バツ印やALT+F4で消せることもあります。ただし、バツ印は偽物の可能性があるため注意が必要です。偽物のバツ印だと押しても消えなかったり、リンク先に飛ばされたりします。
バツ印で消すのが無理でもALT+F4なら消せるケースは多いです。ALT+F4はアクティブウインドウを閉じる操作であるため、偽警告が出てきたらすぐ試してみましょう。

タスクマネージャーから終了させる

バツ印やALT+F4で消せない場合には、タスクマネージャーから終了させる方法を試してみましょう。
Ctrl+ALT+Deleteを押すと青い画面に切り替わり、いくつかメニューが出てきます。その中に「タスクマネージャー」の項目があり、クリックすると、元の画面に戻りタスクマネージャーが起動します。
タスクマネージャーの中にある「プロセス」というタブを選択し、「アプリ」の中から使用していたブラウザを選択しましょう。そして、右下の「タスク終了」をクリックすると、ブラウザが強制的に終了され、偽警告のウインドウも消えます。

サポート詐欺に引っかからないようにするための対策

サポート詐欺に引っかからないためには、次のような対策が必要です。

OSやソフトウェアなどを最新に保つ

OSやブラウザなどのソフトウェアが古いバージョンだとセキュリティが弱くなり、偽警告が出てくる確率も上がります。
そのため、OSやブラウザはできるだけ最新に保つようにしましょう。アップデートがある場合には、できるだけ後回しにせず、早めに済ませておくのが望ましいです。

セキュリティソフトを入れておく

Windowsには「Windows Defender」というセキュリティ機能が標準で付いています。そのため、一定のセキュリティ対策ができますが、十分ではありません。信頼できる有料のセキュリティソフトを入れておくことで、セキュリティをより堅牢に保てます。
どのセキュリティソフトがいいか迷ったら、知名度が高く昔からあるものを選ぶのが無難でしょう。

警告に誘導される前に検索してみる

警告が表示されているのを見ると焦ってしまう人も多いですが、まずは検索して調べてみましょう。偽警告の場合には、自分以外にも大勢の人に表示されているため、詐欺だという情報がヒットすることも多いです。
警告で表示されている言葉や言い回しの一部で検索してみると、情報が見つかりやすいです。

怪しいアプリやサイトの利用は控える

偽警告の多くは、怪しいアプリやサイトを利用したことが原因で出てきます。そのため、怪しいサイトやアプリの利用を控えれば、偽警告が出てくる確率も低くなり、サポート詐欺に遭いにくくなります。
もし怪しいサイトやアプリを利用した場合には、偽警告が出てくるかもしれないと警戒しておきましょう。そうすれば、偽警告が出てきても冷静に対処できます。

被害に遭ったことに後で気づいたら

偽警告の被害に遭って後から気づいた場合には、その後の対応次第で被害を抑えられる可能性もあります。
もし、お金を支払ってしまった場合には、カード会社やギフトカードの運営会社などに連絡しましょう。被害の内容や状況によっては補償の対象になり、返金してもらえる可能性があります。クレジットカードの場合には番号などが知られてしまっているため、被害拡大を防止する意味でも連絡が必要です。
また、アプリなどダウンロードしたものがあれば削除しておきましょう。インストールしたアプリの場合には、exeファイルを削除するだけでなくアンインストールも必要です。
そして、セキュリティソフトでパソコン全体をスキャンして、ウイルスなどが残っていないか確認しておきましょう。

まとめ

サポート詐欺は手口が巧妙化しており、被害に遭ってしまう人が増えています。自分は大丈夫とは考えず、対策をしておくことが重要です。偽警告が出てきても冷静に対処できるように、消し方を覚えておきましょう。それと併せて、よくある手口を把握しておけば、被害防止に役立ちます。

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