花粉症などのアレルギーや喘息は、一旦発症すると長い期間悩まされ、生活の中で重荷としてのしかかります。そんなアレルギーや喘息に苦しむ患者をテクノロジーの力で少しでも減らしていこうというプロジェクトがSensio Airです。
最新機器の祭典「CES 2018」の「Tech for a Better World」部門を受賞し、2018年1月に行われる同展示会で出展予定のSensio Airは、空気中に存在する粒子を観測することで、アレルギーの原因を特定したり、空気の状態を確認したりできる空気センサーとのことです。
開発者のCyrille NajjarとEve Tamraz Najjarは、両者ともアレルギーと喘息で苦しんでおり、自分たちの問題を解決することが、同じ問題で苦しむ何百万人を助けることに繋がると考え、Sensio Airを開発したと語っています。
Sensio Airセンサーは、屋内と屋外両方で花粉の濃度を観測できるほか、健康に影響を与える可能性のある有害な粒子を見つけて追跡することができます。Sensio Airは世界中の190以上の都市の空気情報を提供します。
アプリでは大気中の浮遊物質やアレルゲンや汚染物質を確認できます。旅行中でも、空気の状態を知ることが可能です。
また、ユーザーが症状を記録し、その原因は何かを説明するレポートを請求でき、喘息やアレルギーの専門家から助言を受けることもできるとのことです。
Sensio Airセンサーを自宅やオフィスに持ち込むことで、花粉、ほこりのダニやペットのふけ、有害ガスやほこりのような汚染物質などのアレルゲンを検出します。また、湿度や光の強さなどの快適なレベルを調整し、制御します。
米国の喘息学会によると、現在喘息により年間約25万人が死亡しているとされ、Najiar氏はそれを予防医学の立場から減らしていきたいと考えています。米国内の喘息患者の半分以上は、何が喘息症状の原因になっているかわかっていないという事も同学会の調査で示されています。
なお、Sensio Airは2018年中に発売予定です。2017年11月現在、価格等の詳細は判明していません。