カリフォルニア州ロサンゼルスに本社を置くFlo Technologies社は2017年11月20日、米国内において水質安全管理システム「Flo」を2018年に正式展開することを発表しました。2017年初頭のベータテストに続いて、台数限定の早期導入プログラムを行います。
Floシステムは、家庭の給水ラインに設置する監視装置と、スマートフォンアプリから構成されています。Floは漏水や異常を先取りして水の供給ラインを監視し、パイプ破裂などの致命的な問題を検出すると、自宅への給水を自動的に遮断します。
毎日の全体チェックを通して、わずか1滴の水滴や、壁の中や床下など目に見えない部分まで、あらゆる水漏れを検出することができ、水道管が凍結するとユーザーに通知することもできます。
また、水の流れ、温度、圧力をリアルタイムで連続的に監視し、その情報を蓄積していくことによって、その家庭の水の使用パターンを学習し、異常検出能力および漏水防止能力をさらに高めます。
Flo Technologiesのガブリエル・ハリーミCEOは「水害リスクを大幅に軽減し、水の使用を節約する能力を備えたFloは、海岸や沿岸に住むカスタマーや、配管の専門家および保険業界から圧倒的支持を得ました。家庭で1年間使用する水のうち、実に13%が漏水によって失われていると言われているため、Floシステムは使い続けると浮いた水道代で購入代金の元をとることができます」と語りました。
今回、早期購入プログラムとして1,000人のユーザーがFloを使用することになります。プログラム参加者の使用データを分析することで製品のさらなる改良を行い、 2018年1月〜3月頃に、Floシステムの正式な展開が予定されています。
Floシステムの正式版は699ドルで提供される予定です。早期購入プログラムは、399ドルとなっています。やや高価な設備ですが、水まわりの問題を起こしやすい家であれば、導入後にはお釣りがくるほどの価値を持つ製品です。