ヨーロッパ最大の食料品小売業者の1つであるAuchan Retail Portugalと、小売業向けのコンピュータビジョンおよび分析ソリューションの大手プロバイダーであるTraxは、2020年7月29日、Auchan Retailのポルトガルにある34のスーパーマーケットとハイパーマーケットの食料品小売ネットワーク全体にTraxの自律棚監視ソリューションソフトを備えたロボットを導入する契約を発表しました。
プロジェクトはリスボンのAuchan Alfragideハイパーマーケットで始まります。
ドイツのロボット工学会社であるMetraLabsと提携して開発されたTraxの自律型ロボットは、その後、ポルトガルのAuchan店舗に段階的に導入されます。ロボットは店舗内を1日3回ほど動き回りすべての棚と通路の写真をキャプチャします。その後、Trax独自のコンピュータビジョンとIoTを使用してデジタル化し、実用的な指標と分析情報を含むレポートに変換します。これらのレポートはモバイルアプリを介して店舗のスタッフに配信され、在庫切れや価格コンプライアンスなどの棚の問題をより迅速かつ効率的に分析、優先順位付け、解決することができます。
Traxのコマーシャルリテールソリューションのシニア・バイス・プレジデントであるRoy Moussa氏は次のように述べています。
「小売業におけるコンピュータービジョンとIoTは、店舗運営をデータ主導の無駄のないスムーズなプロセスに変えています。TraxとAuchanのパートナーシップは、業界トップクラスの店舗内実行ソリューション、市場測定、クラウドサービス、分析に世界のトップ小売業者が参入ししたもので、この困難な時代において、すべての店舗の生産性、収益性、将来性を高めることを保証します。」
Auchan Retail PortugalのデジタルディレクターであるAndre Vieira氏は、次のように述べています。
「自律型ロボットの導入により、Auchanは店舗の生産性を向上させ、サプライチェーンを最適化して、従業員がより良い顧客体験を提供するという使命に100%集中できるようにしたいと考えています。」
世界中の小売業者や消費財メーカーが、Traxの店舗内実行および小売分析ソリューションを活用して、在庫状況の管理を改善し、マーチャンダイジングを最適化しはじめています。これらのソリューションは、小売店の棚の写真をきめ細かく実用的な棚と店舗レベルの洞察に変換する独自の細粒度画像認識アルゴリズムを利用しています。自律型ロボットに加えて、Traxは固定棚および天井カメラ、モバイルアプリソリューションも提供して、棚の状態をリアルタイムで監視します。
(画像引用:https://traxretail.com/news/)