スマートスピーカー「SC-GA10」とは?
画像引用:http://www.panasonic.com/uk/consumer/home-entertainment/wireless-speaker-systems/sc-ga10.html
今回のIFA2017事前プレスカンファレンスでパナソニックが発表したSC-GA10は、今人気のスマートスピーカーと呼ばれるジャンルのスマートホーム向けIoTデバイスです。
スマートスピーカーは、日本ですでに販売されている「Google HOME(Google)」、「Clova WAVE(LINE)」、海外で高い人気を誇る「Amazon Echo(Amazon)」、今後発売が待たれる「HomePod(Apple)」、「LF-S50G(SONY)」など、名機がずらりと並ぶ市場です。
今回ご紹介するSC-GA10は、GoogleのAI音声アシスタント「Google Assistant」に対応していますので、音声コマンドによって様々なオンラインサービスを利用できるほか、連携する自社またはサードパーティー社製のIoTデバイスをコントロールできたり、高音質な音楽再生を楽しんだりできるという特徴があります。
SC-GA10でどんなことができるのか?
スマホなどで日頃からGoogle Assistant機能を使っているという方には細かい説明は不要かもしれませんが、SC-GA10に「Ok Google,~」と話しかけることでユーザーの様々な音声コマンドに対応してくれます。
たとえば天気予報、株価情報、会社までの渋滞情報、ニュース、スポーツの結果などは質問すれば答えてくれますし、今日のタスクなどをSC-GA10が自らリマインドしてくれる機能も備えています。
また、連携しているIoTデバイスであれば音声コマンドで電源のオン・オフ、音量やチャンネルの変更、温度や風量の調節なども可能になります。掃除や料理で手が離せない時でも音声でコントロールできるという利便性があります。
さらにSC-GA10では、Google Assistantにおけるプラットフォーム以外にも、Spotify、Google Play Music、Deezerなどの音楽配信サービスから楽曲の検索や再生ができるようになっているほか、TuneIn Radioによるインターネットラジオを聴くこともできます。
ここまでの特徴は言ってしまえばGoogle HOMEと同じなのですが、パナソニックのSC-GA10はスマートスピーカーのウィークポイントである「音」に強いこだわりを持って開発されたデバイスなのです。
SC-GA10のこだわりは「音」にある
スマートスピーカーはハンズフリー、ストレスフリーで様々なサービスを利用できたり、IoTデバイスをコントロールできたりするという点で非常に人気が高いデバイスですが、どうしても「音質」という部分ではイマイチなデバイスが多かったのも事実です。
そこでパナソニックがこだわったのは音質でした。
SC-GA10の本体に搭載されているのは、
・20mmソフトドームツィーター2基
・デュアルボイスコイル搭載の8cmウーファー
さらに、これに加えて高音質技術ロングポートベースリフレックスシステムが採用されています。
低音から高音まで幅広い音域で、小型のスマートスピーカーとは思えないほど迫力ある高音質なサウンドを楽しむことができます。
また、もう一つGoogle HOMEとの違いを挙げると、SC-GA10は2台揃えると“ステレオ再生”が可能になるという点があります。
ステレオとモノラルの違いを簡単に解説すると、モノラルは録音した音を「ひとつのかたまり」として再生しますが、ステレオは右側のマイクでの録音は右のスピーカーから、左のマイクでの録音は左のスピーカーからなどと分けて再生することが可能になるというものです。
イヤホンで音楽を聴く方も増えてきたため、意識せず聴いている方も多いと思いますが、ステレオ再生とモノラル再生を聴き比べてみると音の「奥行き」や「臨場感」などの違いに気づくことができるはずです。
SC-GA10が日本で発売される可能性は?
スマートスピーカーの基本的な性能を一通り備え、さらに音質にこだわった技術が組み込まれたSC-GA10は、音楽好きなユーザーはもちろん、これまで音にこだわりがなかったという方にも、新しいサウンドの世界を知るという意味でおすすめのデバイスです。
このSC-GA10は今年の冬からイギリス、ドイツ、フランスなどで発売予定とされていて、パナソニックは前述のプレスカンファレンスにおいて今後も「Google HOMEが展開されている地域での販売を行っていく」と説明しています。
日本では今年10月6日にGoogle HOMEが発売になりましたので、その説明の通りだとすると日本でも販売される可能性は高いと言えるでしょう。
なお、海外版も含めて現在のところ販売価格は未定のようです。