米国のデラウェア州に本社を置くハイテク企業、1-Ring Inc.の第1弾商品となるセキュリティカメラ「Moon」は、クラウドファンディングサイト「INDIEGOGO」でのキャンペーン終了後、すぐに大量生産が開始される見込みです。
キャンペーンは2017年10月17日から開始され、24時間以内に目標額を引き上げるほどの盛況を見せました。キャンペーン終了は11月23日で、11月14日現在、目標額の408%にも上る18万3,000ドルを集めています。
Moonの最大の特徴はそのデザインです。磁力で浮遊しながら360度回転することができ、同時に給電を行いながら撮影する姿は、さながら月のようです。撮影アングルはスマートフォンから遠隔制御することができます。
Moonはデザイン面だけでなく、セキュリティカメラとしての機能面においても優れています。モーションセンサー、夜間高感度撮影、スマートフォンへの通知機能など、スマートホームセキュリティで望まれる多くの機能を押さえています。
また、入力音を正確に検出して識別する高感度マイクが搭載されています。これにより、音を検出すると自動で発信元の方向へ転換します。
例えば、家族の帰宅を検出すると、自動でその方向へフォーカスし、様子をスマートフォンに配信、会話を交わすことができます。同様に、侵入者に対してもその様子を記録し、遠隔から警告することができます。
それだけでなく、Moonはスマート家電全体を統括するスマートハブとしても機能します。Google Home、Amazon Echo、Samsung SmartThings、Apple HomeKitなど主要な音声制御アシスタントサービスに対応しています。
また、リモコン設定を行うことで、エアコンなど従来の家電製品のリモコンとしても機能します。これにより、外出先からでも消し忘れた製品の電源を切ったり、帰宅に合わせて部屋を快適な温度にしておいたりすることも可能です。
Moonは、BluetoothとWi-Fi接続に加えて、Zigbee、Z-Wave、および赤外線を使用して通信することができます。カメラには二酸化炭素、光、湿度、温度センサーが装備されています。
Moonは現在Indiegogoにおいて217ドルで購入可能で、正式販売後の価格は約330ドル前後になる見込みです。