Amazonは、リリースから3年のコネクテッドカメラ「Echo Look」に終止符を打ちます。2020年5月29日にVoicebot.aiサイトにて、アメリカのシアトルの会社からユーザーに配信された「2020年7月24日以降、Echo Lookとそのアプリケーションは機能しなくなります。 お客様は引き続き、Amazonショッピングアプリや他のAlexa対応デバイスを介してAlexaのスタイルアドバイスを活用できます。 Alexaでサポートし続けることを楽しみにしています。」というメールの内容が明らかにされました。
2017年に発売され、200ドル弱で販売されていたEcho Lookは、消費者が人工知能技術を使用して服やアクセサリーを購入できるように設計されたコネクテッドカメラです。このデバイスには「スタイルチェック」と呼ばれる機能があり、ユーザーは自分の写真やビデオからリアルタイムでパーソナライズされた推奨事項やアドバイスを得ることができました。そして服装を比較したり、コンテンツを共有機能もありました。
Echo Lookは他のデバイスと同様に、気象情報や音楽アプリケーションへのアクセスなどのクラシックAlexa機能も提供しました。
「Style by Alexaの機能はAmazonショッピングアプリとAlexa対応デバイスに移行した後、より多くのAmazonユーザーがより便利に利用できるようになりました。そのためEcho Lookは終了します。」とAmazonは述べています。
しかし、これらの機能はEcho Lookが提供するサービスを全て置き換えるものではなく、Amazonはこの停止の理由を具体的には説明していません。Echo Lookの販売数は不明のままですが、衣料品ブランドへのパートナー協力には苦労していたのかもしれません。
Echo Lookは発売された際、ファッション専門雑誌VogueとGQと協力してコンテンツを提供し、セクターの主要メディアのサポートを確保していました。それでも、今回のサービス終了に繋がってしまった理由の一部には、拡張現実デバイスを介して仮想試着を提供しているソーシャルネットワークにある可能性があります。
アパレルブランドは特にInstagramを好んでいます。Instagramでは専門家のコミュニティをまとめることに加えて、企業が自社の製品をアプリで直接販売できるようになっています。一方、Facebookはショッピング専用の新しいコンピュータービジョンシステム、Groknetを発表しました。Groknetbは画像内のオブジェクトの特性(色、テクスチャ、スタイル、パターンなど)を自動的に認識し、販売時点でまったく同じモデルを見つけることができます。
Amazonは、Echo Lookの写真やビデオをAmazon Photosアカウントに保存するようユーザーに勧めています。既にアカウントを持っている人のコンテンツは自動的に保存されます。写真を残したくない人は、2020年7月のサービス終了前にデータを削除することが可能であるとも明記しています。この日を過ぎると、顧客サービスを通じて作業する必要が出てきます。また、カメラについては、Echo Show5の購入に対する還元バウチャーと引き換えに、返品してリサイクルできます。
(画像引用:https://www.amazon.com/)