新型コロナウイルスパンデミックにより世界の大部分が閉鎖される状況の中、Zoomは普段使いのビデオ会議サービスになりました。Zoomを使用したビデオ会議は爆発的に普及し、アクティブユーザー数は2020年3月には1日3億人、4月には50%増加したと言われています。
これに対し、2020年5月4日から、Gmailアカウントを持つインターネットユーザーは、無料でGoogle Meetビデオ会議サービスを使用できるようになります。以前はG Suiteを介して専門家向けに提供されていましたが、この度インシデントを回避するためにいくつかの修正が行われました。Meetでは、会議ごとに最大100人が参加できます。
セキュリティ上の理由から、Googleアカウントにログインしていないユーザーは、ビデオ会議に参加できず、また、GoogleカレンダーからMeetの会議に招待されていないインターネットユーザーは、進行中のビデオ会議にすぐに参加できず、「待合室」で待機する必要があります。
この目的は、Zoomビデオ会議アプリケーションで問題になっている懸念点を回避するためです。Zoomのユーザーは爆発的な増加をしましたが、ハッカー達が、Zoomのシンプルな利用方法を活用して、ポルノ画像を公開したり、人種差別的な発言をしたりするなどの事件が多々起きています。
そのため、Googleは、Zoomを信頼できないユーザー達が、以前はHangouts Meetと呼ばれていたMeetを利用するであろうと期待しています。
Google SlackとTeamsのライバルであったHangouts Chatも最近Google Chatに改名されました。以前これらの2つのツールはハングアウトという単一のサービスに含まれていましたが、2017年3月に米国の会社のグループチャットソフトウェアであるMicrosoft Teamsが市場に登場したことに対応し、分離が行われました。
ただし、メッセージングアプリに関するGoogleの戦略は依然として不透明です。Google は、Googleチャット、Duo、Androidメッセージなどのチャットツールをいくつも蓄積してきましたが、特にこれらについて述べることもなく、今後の提供に関する情報や各サービスの有用性について混乱を招いています。
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