カメラ一体型のスマートロック「Lockly Vision」
北米市場でスマートロックを展開するスタートアップLocklyがCESで発表した新型のスマートロックが「Lockly Vision」です。最大の特徴は本体上部にHDカメラが内蔵されていること。スマートロックがインターホンを兼ねており、カメラが捉えた映像はスマートフォンに届く仕組みとなっています。もちろんスマートフォン上で会話も可能。
ロックの解除は指紋センサーの他、数字パスワード、スマートフォンアプリからの操作に対応しています。北米市場では399.99ドル販売予定。今後先行予約が開始される予定です。
Lockly 「Lockly Vision」
https://lockly.com/pages/getvision
世界初の見えないスマートロック「Level Lock」
こちらもスマートロックのスタートアップLevelが開発した、世界初のインビジブル(見えない)なスマートロックです。これはスマートロックの本体部分をシリンダーの中に収納して見えなくしてしまうというもの。バッテリーなどはロック部であるデッドボルトの中に入れる仕組みとなっています。
(写真撮影:山口健太氏)
現在、北米市場で一般的に使われている丸いシリンダーの中に挟み込むことができ、それまで使っていたドアレバーや鍵をそのまま使うことが可能です。
「Level Lock」は完全にドアの中に隠れるため、一見するとスマートロックのように見えないのがポイント。もちろんスマートフォンアプリから鍵の開錠/施錠ができるほか、HomeKit Hubを利用することで音声操作や、リモート操作にも対応できます。
(写真撮影:山口健太氏)
「Level Lock」
https://level.co/products/level-lock
CES イノベーションアワードを受賞したスマートロックを紹介
イノベーションアワードのシルバーを受賞したのが、銀行の金庫などで採用される電子ロックを開発する米SECURAM社のスマートロック「SECURAM Touch」です。
One Touch指紋認証機能を搭載しており、登録済みの指先でほんのわずかに触れるだけで素早く解錠が可能。指紋は30ユーザーの登録が可能です。さらにゲストには訪問者コードが発行でき、ワンタイム使用コードなども用意されています。
銀行などで使われる高いセキュリティ機能を搭載しているのが注目のポイントです。
自動車のタッチエントリーのようなタッチロック機能を実現したのが「Shepherd Lock」です。独自のセンサーシステムとAIにより、スマートフォン内に仮想キーがある場合にのみ、本体やシリンダーをタッチするだけで、施錠したり、解錠したりできます。
また、ピッキング検知機能を搭載。ピッキングを検知すると、デッドボルトを動かなくし、ユーザーにピッキングされていることを通知する仕組み。こちらもCES 2020イノベーションアワードのシルバーを受賞。製品はすでに北米市場にてクラウドファンディングで注文を受け付けています。
「BOSMA Aegis SMART DOOR LOCK」はドアのシリンダーと交換できる洗練されたデザインのスマートロック。中央を押すことでロックを解除、本体を回転してドアが開けられます。自動施錠機能を搭載しており、ドアが閉まっていないことを検知するとユーザーに通知してくれる機能も用意。同社製のカメラ付きドアベルシステムなどと連携できます。
「TiNK」は、tsumuguが開発したコネクテッド・ロック。2018年以降、CESに出展しており、2020年も引き続きの出展となった。Wi-FiやBlutoothではなく、LTE通信機能を搭載しているため、本体近くでの事前ペアリングが不要。また、オプションのキーパッドなど、様々な製品と連携できるのも特徴です。
その他にも多くのスマートロックが出展されていました。興味深いのはスマートフォンからの操作だけではなく、数字によるパスワードや、IDカード認証、顔認証など様々な認証方式に対応する製品が登場していること。中には6種類全てに対応するというスマートロックも展示されていました。