3月19日からカンファレンス「IBM Think 2018」を開催しているIBMが、現在世界最小のコンピューターを開発中であると明かしました。
詳細情報はまだ不明ですが、今週中にもう少し詳しい情報が出る可能性があります。現状判明している情報としては、コンピューターは1mm×1mmの大きさで、岩塩の粒よりも小さく、1台当たりの製造コストは10セント以下ということです。
上の画像は64個のマザーボードがセットになったもので、それぞれに今回の小型コンピューターが2台搭載されています。
これまでの世界最小のコンピューターは、2015年に発表された「Michigan Micro Mote」で、大きさは2mm四方でした。
今回のコンピューターには、数十万個のトランジスタ、SRAMメモリ、電源用の光起電力セル、LEDと光検出器を使用する通信ユニットが搭載されています。処理能力は1990年製のx86チップと同等のレベルで、1993年の名作PCゲーム「Doom」を実行することも可能とのことです。
順調にいけば、IBMは今後5年間のうちに、このチップのLEDを1ピクセルのディスプレイとして実用化する見込みです。
また、IBMは今回の発表に伴い、このコンピューターの内部がどのような構造になっているのかを表したイメージ動画をYouTubeに投稿しています。
World’s smallest computer
https://www.youtube.com/watch?v=yCL1F9oM4HI